スペイン北部に位置するバスク州は国内でもっとも古い歴史をもつ自治州のひとつであり、その歴史は千年以上に及ぶものの、その起源についてはあまり知られていません。この州の住民が話す言語はバスク語ですが、これはヨーロッパ最古の言語であると同時に今日でも日常的に使用されている言語でもあります。この州には由緒ある通りときわめて近代的な建物が混在しており、そこには山のような秘密が隠されています。時が止まったままの空間が、あなたによって発見されるのを待ちわびています。
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ビルバオのイラーラ地区
ビルバオのスベロア通り、バイオナ通り、キリキーニョ通りにはカラフルな家が軒を連ねており、思わず目が釘付けになってしまいます。誰が見ても英国風だとわかるこうした家々は、あるビルバオ市民の発案で建てられたものです。大企業の経営者でもあった、あるパン職人が、労働者階級、すなわち自分の工場の従業員に対し、よりよい生活環境を提供したいと考えたのがきっかけです。建設されてから1世紀以上経った今でも、この地区の家々とその美しさは、この通りを通るすべての人の注目を集めており、間違いなく探索する価値のある場所です。
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サン・セバスティアンのイギリス人墓地
ウルグル山の頂上には、サン・セバスティアンの歴史の片鱗に触れられる一角があります。この場所には、カルリスタ戦争に参戦するためにこの地にやってきた多数の英国人兵士の遺骨が眠っています。彫刻や霊廟、建物が立ち並ぶ墓地は、今では山の険しい自然に閉じ込められており、この印象的な場所に魔法と魅力を加え、あなたを魅了します。
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サン・セバスティアンのブレバルド駐車場
ブレーチャ市場の真下には、この街有数の古い歴史を誇る秘密があります。駐車場を奥に進むと、車を停めることができる場所の隣に、かつてこの街を守っていた市壁の遺構が現れます。この遺構は駐車場の建設が始まった段階で発見されたものですが、そのまま大事に保存されたため、ブレーチャ市場の地下は市壁を楽しむのに絶好の場所となったのです。
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ビルバオの「チキテロス」の貯金箱
ビルバオの旧市街の真ん中には「チキテロス」の貯金箱があります。誰からも見えるところにある秘密であるにもかかわらず、見過ごされがちです。ビルバオ中心部にワインを飲みに出かける友人同士のグループを「チキテロス」と呼びますが、彼らが夜の終わりに余った小銭を入れるのに使うのが、この貯金箱なのです。貯金箱には、市内でワインを飲む際に使う典型的なグラス「チキート」を手にした守護聖人の彫刻が施されています。この貯金箱の良いところは、年に1度、10月11日に、貯金箱に貯まったお金がすべて取り出され、慈善活動に寄付されていることです。
バスク州には、あなたに発見してもらえるのを心待ちにしている秘密のスポットがたくさんあります。そうした隠れた場所が時の流れに耐えてきた理由は、あなたに楽しんでもらうためだったのです。
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